今回は、人工ダイヤモンドの価格はどう決まるのか、そして天然ダイヤモンドとの比較も解説します。人工ダイヤモンドの価格は、天然ダイヤモンドの2分の1程度の価格とされています。本記事では、人工ダイヤモンドの価格や、天然ダイヤモンドとの比較を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
人工(合成)ダイヤモンドの特性
人工ダイヤモンドは、地球の奥深くでつくられる天然ダイヤモンドとは違い、人工的な成分を合成して作られています。人工ダイヤモンドの特性について詳しく紹介します。
天然ダイヤモンドと見分けがつかないものも
人工ダイヤモンドの生成技術は、近年著しい発展を遂げており、天然ダイヤモンドと見分けがつかないものもあります。硬さ、熱や電気の伝導性、電子の移動度に優れているため、ジュエリーとしてだけではなく研磨剤や放熱線などにも利用されています。
その強さから、人工衛星の窓にも人工ダイヤモンドが使われたほどです。
環境やエコに配慮
天然ダイヤモンドは、希少価値が高く、いずれなくなってしまう貴重なものです。このため、天然ダイヤモンドをめぐっては、紛争が起こり鉱山を採取することにより環境破壊へもつながる問題があります。
こうした点からも、人工ダイヤモンドは、エコロジーでありエシカルな考え方の人に支持され、環境やエコに配慮しているといえるでしょう。
天然ダイヤモンドと同じ成分である合成ダイヤモンド
天然ダイヤモンドと同じ成分である、合成ダイヤモンドが販売されたのは2018年ごろからです。合成ダイヤモンドは、決して安価な素材ではないため、天然ダイヤモンドの半分程度の価格で販売されています。
合成ダイヤモンドは、鑑定測定機関以外での測定することが難しいとされています。
人工ダイヤモンドは天然よりも劣る?
現在、科学の進歩から人工ダイヤモンドでも、技術によって天然ダイヤモンドと見分けがつかないものもあります。人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドとは違い紛争地からできたものではないという観点から、購入する人が増えた時期もありました。
人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドよりどのくらい劣るのか紹介します。
人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドより劣るのか
天然ダイヤモンドは、地球に誕生して数十億年前に生成されたものもあります。地球上でもっとも硬い鉱物といわれ、採取するにも大きな労力を伴います。
一方で、人工ダイヤモンドは数週間でつくられるものもあります。こうした過程から見て、天然ダイヤモンドがいかに価値のあるもがわかるでしょう。
結婚指輪としての価値はあるのか
昔から、ダイヤモンドを結婚指輪として贈る方は多いでしょう。ダイヤモンドは傷がつかず永遠に輝きが失われないという観点から、愛が永遠に続くという意味をもっています。ただ、一生に一度しかない結婚指輪として人工ダイヤモンドを選ぶより、天然ダイヤモンドを送ったほうが喜ばれるでしょう。
なかには、紛争地で違法に採取されていない、コンフリクトフリーのダイヤモンドの取り扱いをおこなっているお店があります。結婚指輪として、大切な人に天然ダイヤモンドを送るのであれば、鑑定書がついているものを選ぶとよいでしょう。
人工ダイヤモンドの価格相場
元々、人工ダイヤモンドは宝石の代替品として作られたもので、当初は安っぽさから人気がありませんでした。しかし、現在は技術の進歩からさまざまな分野で、人工ダイヤモンドが使われています。人工ダイヤモンドの価格相場について紹介します。
天然ダイヤモンドと比べると価格は5~7割程度
人工ダイヤモンドの価格は、サイズ・質・ブランドによって大きく異なります。一般的には、天然ダイヤモンドと比較すると価格は5~7割程度です。見た目が大きければ大きいほど、安っぽさがでる場合もありますが、小さいものでれば天然ダイヤモンドと見分けがつかないものもあります。
カジュアルなファッションとして、身に付けたい方にはおすすめです。
人工ダイヤモンドであるキュービックジルコニア・モアサナイト
キュービックジルコニアやモアサナイトは、人工ダイヤモンドとしてもっともポピュラーなものです。天然ダイヤモンドの500分の1の価格となっており、アクセサリーとしては破格の値段で販売されています。
なかでも、モアサナイトは石の硬さや光の屈折具合が天然ダイヤモンドと見分けがつかないほど、輝きを増しています。
ラボグロウンダイヤモンドは不純物が少ない
人工ダイヤモンドの中で、不純物が少ないラボグロウンダイヤモンドは研究所で育てられたダイヤモンドです。天然ダイヤモンドと同じ成分を使ってつくられているため、カラット数が大きく不純物が少ないとされています。キュービックジルコニア・モアサナイトに比べると、少し価格が高いでしょう。
まとめ
本記事では、人工ダイヤモンドの価格はどう決まるのか、そして天然ダイヤモンドとの比較も解説しました。現在、人工ダイヤモンドは技術の進歩から、天然ダイヤモンドと見分けがつかないものも販売されています。SDGsの観点から、人工ダイヤモンドをあえて選ぶ方もいるでしょう。本記事が、人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドに関して興味がある方の参考になれば幸いです。