恋人にプロポーズしたい、結婚の話を進めたいと考えた時に購入するか悩むのが婚約指輪です。婚約指輪を購入するべきか、結婚指輪のみ購入するべきかといった考え方はカップルごとに異なるので、お互いの考え方と婚約指輪を贈る意味を確認しておくとよいでしょう。今回は婚約指輪の意味やその背景について解説します。
婚約指輪の意味にはどんなものがある?
婚約指輪にはどんな意味があるのか知っていますか?意味を知っておくことでどんなものを購入したらよいか参考になるでしょう。
婚約指輪のはじまり
エンゲージリング、エンゲージメントリングとも呼ばれる指輪を贈る風習は、古代ローマのころからスタートしたといわれています。婚約が成立した証、かつ手付金のような意味で家と家同士の契約がなされたことを表すものとして婚約指輪が贈られていました。
その習慣がカップルの間で結婚の約束の証として婚約指輪を贈るという習慣にだんだんと変化していったと考えられています。15世紀ごろになると婚約指輪にダイヤモンドが用いられるようになり、次第に王族や貴族などの富裕層だけでなく一般の人たちにもダイヤモンドの婚約指輪が普及しはじめました。
日本での婚約指輪のはじまりや意味は?
日本でも婚約指輪を贈るようになったのは、戦後である1950年代の後半くらいからとされています。そのころには高度経済成長期により日本の人々の生活が豊かになってきたこと、西洋文化が入ってきたこと、ダイヤモンドが輸入されるようになってきたことなどから婚約指輪の習慣が日本でも見られるようになりました。
永遠の愛の象徴、固い絆の代名詞とされたダイヤモンドの指輪をパートナーに贈ることは婚約の約束を意味するものとして女性のあこがれとなっていきました。
婚約指輪で用いられる素材
婚約指輪といっても素材や宝石の有無、デザインなどさまざまな指輪があります。ここでは、婚約指輪にはどんな素材が用いられているのか解説します。素材の特徴を知っておくことでどんな指輪を選ぶか参考になるでしょう。
人気の高いプラチナ
希少価値の高さと輝きから婚約指輪、結婚指輪の素材として人気があります。プラチナは変色しにくい、金属アレルギーが起こりにくい素材なので、普段から身につける婚約指輪にぴったりです。白い輝きは身につけるシーンやファッションを選ばず、使いやすい素材でもあります。
華やかな印象のゴールド
プラチナの婚約指輪、結婚指輪は日本で主流となっていますが、欧米ではゴールが主流となっています。日本人の肌の色と合わせるとプラチナよりゴールドの方が肌なじみよく感じる方もいるため、プラチナだと浮いて見える、もう少しカジュアルなものがほしいといった方に人気があります。
ゴールドといってもイエロー、ホワイト、ピンクゴールドなどの色味が豊富なので肌に合わせたものを選びやすいでしょう。とくにカップル2人ともが同じ色、デザインにするという決まりはないので、違う色やデザインにしてもよいでしょう。
婚約指輪の費用相場はどのくらい?
婚約指輪の購入の際に気になるのが、どれくらいの費用をかけるかということではないでしょうか。相場を知ることで購入の参考にしてみてください。
婚約指輪の費用相場は?
近年の婚約指輪の相場は30万円から40万円ほどになっています。30万円程度費用を出せば、プラチナ素材でダイヤモンドのついた婚約指輪が購入できると考えておくとよいでしょう。
ダイヤモンドは大きいものがよい、外資系ブランドの婚約指輪がよいといった場合は50万円以上の予算を組んでおくのが賢明です。近年ではインターネットでブランドごとにどんな商品があるか、どれくらいの値段かをチェックできるので、店頭に行く前にある程度チェックしておくのもおすすめです。
婚約指輪の購入はライフスタイルに合わせる
結婚指輪はカップルで選ぶ場合が多いですが、婚約指輪はサプライズで渡したいと考える方も多いでしょう。しかし、一般的な費用相場に影響されすぎず、自分たちのライフスタイルに合わせて婚約指輪を購入するのがおすすめです。
デザインやブランドにこだわりがあるパートナーの場合、サプライズで婚約指輪を贈られるのはいや、自分もいっしょに選びたかったという方もいるでしょう。
また、結婚式や新婚旅行にお金をかけたいから婚約指輪はいらない、または安いものでよいという考えの方もいます。サプライズの気持ちは大事ですが、パートナーがよろこぶ形で婚約指輪を贈れるよう、ある程度婚約指輪に対するお互いのスタンスを確認しておくことも大切です。
まとめ
婚約指輪といえば、プロポーズの際のプレゼントとしての定番でありそのシーンを夢見ている方も多いのではないでしょうか。家と家の間で婚約したことを証明するものとして贈られていた婚約指輪ですが、次第に男性が女性へ婚約の証として贈るものとして習慣化され、1950年代後半には日本にもその文化が入ってきました。素材として人気があるのはプラチナ素材の婚約指輪ですが、肌の色と合わせやすいゴールドも人気があります。婚約指輪の予算相場は30、40万円ほどとなっていますが、結婚式をやるのか、新婚旅行には行くのか、引越しをするのかなどカップルによって結婚に関わるお金のかかり方は異なるので、ライフスタイルに合った予算を組んで婚約指輪を購入するのがおすすめです。