結婚指輪や婚約指輪は、プラチナやゴールドの素材が定番です。素材に宝石を組み合わせる場合もあり、どんな指輪を選ぶのか悩ましかったり楽しかったりするものです。指輪につける宝石といえばダイヤモンドが定番ですが、欧米で人気を集めているモアサナイトについて今回はご紹介します。ぜひ指輪選びの参考にしてみてください。
モアサナイトってなに?
日本ではまだ知名度は低いですが、モアサナイトとはどんなものなのでしょうか。その特徴や魅力について解説します。
モアサナイトの発見や研究
モアサナイトが見つかったのは、1890年代です。隕石からダイヤモンドに似た鉱物が見つかり、調査したところダイヤモンドと同じように炭素を含むことがわかりました。
天然のモアサナイトは隕石のなかで少量発見されるのみですが、調査や研究が進められ、人工のモアサナイトをつくり出すことに成功しました。ダイヤモンドを超えるともいわれるその輝きはジュエリーに使われるようになっていきます。
モアサナイトの特徴
ダイヤモンドといえばきらきらと輝くのが魅力の宝石ですが、人工のモアサナイトもそれに引けを取らない輝きを持っています。
また、耐久性も高いためジュエリーに使うのに向いています。欧米では低価格で光り輝くジュエリーが手に入るとあって、近年コストパフォーマンスに優れた宝石として人気を集めてきました。カジュアルなアクセサリーだけでなく、婚約指輪や結婚指輪としての需要も高まっています。
ダイヤモンドとはどう違うの?
婚約指輪や結婚指輪につける宝石といえばダイヤモンドですが、次世代の宝石であるモアサナイトも優れた面が多数あります。違いを比較してみましょう。
ダイヤモンドとモアサナイトの違い
2つを比較するとダイヤモンドの方が若干硬いという特性があります。そのため、硬さを比較するとダイヤモンドに軍配があがります。
光の分散度や屈折率はモアサナイトの方が高く、その高いきらめきが注目されています。
ダイヤモンドは鉱山から発掘され加工されたものが指輪に留められますが、その天然石の唯一無二の美しさは大きな魅力といえるでしょう。透明度が美しくどんなシーンにも使いやすいので、婚約指輪や結婚指輪に使いやすい宝石といえるでしょう。
一方、一般的に販売されているモアサナイトは人工石ではありますが、硬度や輝きに優れているためジュエリーにつける宝石として不足はないといえるでしょう。また安く手に入る、さまざまなカラーの商品が選べるため今後もジュエリー業界で人気が高まっていくと考えられています。
次世代の宝石として魅力があるモアサナイト
ダイヤモンドの天然石としての輝きは唯一無二の輝きではありますが、鉱山での強制労働や働く人たちの健康被害が発生している、自然破壊をして発掘を進めているという問題もあります。また、紛争の原因にもなっています。
一方、モアサナイトは工場でつくられるため、紛争と関係なく工場で持続的な生産が可能です。サスティナブルかつエシカルな宝石といえるモアサナイトは次世代の宝石といえるでしょう。
結婚指輪としてどちらがおすすめ?
結婚指輪といえばダイヤモンドというイメージが強い方もいるかもしれません。しかし、モアサナイトの特徴も知ることで選択肢が広がるでしょう。
ダイヤモンドがおすすめの方
結婚指輪には天然石を使いたい、ダイヤモンドにあこがれがある、結婚指輪は一生身につけるものだから高価なものを買いたい、価値の高いものを買いたいといった方はダイヤモンドの指輪がおすすめです。
また、ダイヤモンドのついた結婚指輪は定番なので、さまざまな価格帯、デザインのものが販売されています。モアサナイトは日本ではまだあまり浸透していないので、幅広い選択肢から結婚指輪を選びたい場合はダイヤモンドの方がよいでしょう。
モアサナイトがおすすめの方
モアサナイトがおすすめの方は、天然石にこだわりがない方です。自然環境にやさしく、平和につくられる点などモアサナイトがつくられた背景を重視する方、人工石が気にならない方におすすめです。
価格的にもダイヤモンドより安いので婚約指輪や結婚式、新婚旅行などほかのことにお金をかけたい方にもおすすめです。デメリットとしては販売店が少ないため、販売している店舗やブランドを自分で調べなければいけない点が挙げられます。
まとめ
結婚指輪は結婚の証、愛の証として身につけるアイテムです。結婚指輪にはあこがれやこだわりがあるという方も多いのではないでしょうか。結婚指輪につける宝石といえばダイヤモンドがポピュラーですが、それにも引けを取らない宝石として近年注目を集めているのがモアサナイトです。ジュエリーに使われるモアサナイトは人工のものですが、天然の宝石に負けない輝きを持った人工宝石です。人工でつくられるため自然破壊や紛争とは関係なく持続的につくることができ、クリーンで平和な宝石として次世代の新しい魅力を秘めています。日本では欧米と比べるとあまり流通しておらず取り扱いが少ないため、取り扱っている店舗を調べてみるとよいでしょう。